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野菜を切る

お昼ごはんにはたいていお弁当を持っていく。

 

といっても、中身はサラダ。

ただ切っただけの野菜。

 

キャベツだったり、レタスだったり、水菜だったり

そのときどきによって若干変わるけれど、こういった葉物野菜に、

プチトマトかカットオレンジをトッピング。

 

ドレッシングには、スパイスとオリーブオイルの小瓶を持っていく。

 

 

お弁当の仕込み...つまり野菜を切るのは前日の夜。

お風呂上がり、水を一杯グラスに注ぎ

そのまま台所に立ってまな板をセット。

 

冷蔵庫からめぼしい葉物をとりだして、

まだ湯船のぬくもりが残る手で包丁を握り、

夜の台所でひとり、

ざくざくとやりだす。

 

 

水菜は株を丸々ひとつ、

茎のところを等間隔にざく、ざく、ざく。

 

キャベツは、やわらかそうな葉っぱをいちまいにまい、

重ねて、細かくシャクシャク千切りに。

 

レタスはいちばん簡単。

包丁は使わず、手でバリバリとちぎって終了。

 

切った野菜を水に通して、ボウルに入れて冷蔵庫へしまう。

明日の朝はこれをお弁当箱に入れて、

プチトマトを添えるだけで完成だ。

 

おかずや主食は当日に買う。

そこまで用意するのはめんどくさいし、

その日の朝や、ましてや前日に

今日のお昼に何を食べたいか、わからないと思うのだ。

 

すごくお腹が空いて、がっつり揚げ物を食べたくなるかもしれないし、

仕事が思いのほか忙しくて、食べる時間が全然ないかもしれないし、

急に先輩がランチに誘ってくれるかもしれないし。

 

素材そのまま、ほとんど水分みたいなサラダだから

どんなメインが来ても横に並べるし、

お腹が空いてなくてもなんとなく食べられる。

 

そして、そんなほとんど水分みたいなのに

コンビニのサラダは地味に高く、わざわざ買うのは悔しい気になるのだ。

ただの切った野菜なのに。