あまいものに
あまいものに
カロリーがまったくなくて、
糖類糖質炭水化物その他もろもろもゼロで、
いくら食べても全然太らない
ってことになったとしても
それって、ダイエットとしてはすごくうれしいけど
食べ物としてはあんまり魅力的じゃない。
あまいものにカロリーがないなんて、
刃のないナイフみたいで
存在の意味がないんじゃないか。
野菜を切る
お昼ごはんにはたいていお弁当を持っていく。
といっても、中身はサラダ。
ただ切っただけの野菜。
キャベツだったり、レタスだったり、水菜だったり
そのときどきによって若干変わるけれど、こういった葉物野菜に、
プチトマトかカットオレンジをトッピング。
ドレッシングには、スパイスとオリーブオイルの小瓶を持っていく。
お弁当の仕込み...つまり野菜を切るのは前日の夜。
お風呂上がり、水を一杯グラスに注ぎ
そのまま台所に立ってまな板をセット。
冷蔵庫からめぼしい葉物をとりだして、
まだ湯船のぬくもりが残る手で包丁を握り、
夜の台所でひとり、
ざくざくとやりだす。
水菜は株を丸々ひとつ、
茎のところを等間隔にざく、ざく、ざく。
キャベツは、やわらかそうな葉っぱをいちまいにまい、
重ねて、細かくシャクシャク千切りに。
レタスはいちばん簡単。
包丁は使わず、手でバリバリとちぎって終了。
切った野菜を水に通して、ボウルに入れて冷蔵庫へしまう。
明日の朝はこれをお弁当箱に入れて、
プチトマトを添えるだけで完成だ。
おかずや主食は当日に買う。
そこまで用意するのはめんどくさいし、
その日の朝や、ましてや前日に
今日のお昼に何を食べたいか、わからないと思うのだ。
すごくお腹が空いて、がっつり揚げ物を食べたくなるかもしれないし、
仕事が思いのほか忙しくて、食べる時間が全然ないかもしれないし、
急に先輩がランチに誘ってくれるかもしれないし。
素材そのまま、ほとんど水分みたいなサラダだから
どんなメインが来ても横に並べるし、
お腹が空いてなくてもなんとなく食べられる。
そして、そんなほとんど水分みたいなのに
コンビニのサラダは地味に高く、わざわざ買うのは悔しい気になるのだ。
ただの切った野菜なのに。
冷たくしてほしいの2
お菓子は、何でもかんでも冷凍庫につっこみがちだ。
チョコレート、クッキー、まんじゅう、クラッカー、スナック。
開封したらとりあえず冷凍庫へ。
そして、後日冷凍庫から出し、そのまま食べる。
凍っているので最初は硬い。けれど、だんだん口の熱で溶けていく。
この「口溶け」がクセになるのです。
油分が含まれているものだと、この口溶けが濃厚になってさらにおすすめ。
大体のお菓子なんてものは小麦粉と油分でできているからこの法則が成り立つ。
応用すれば、パンも凍らせるとまた違ったおいしさとなることに気がつく。
いや、なかなかにいけますよ。
特にデニッシュ系。
もともと生地がサクサクとしているから硬くなっても違和感がないし、
バターがたっぷり含まれているので口溶けも抜群。
食パンは凍らせても中は意外とふわふわのままだった。
空洞が多いからかな。
もともと、歯応えのあるものが好きなせいかもしれない。
米も、炊き立てより案外冷や飯が良かったりする。
あ、でもやっぱりパンは焼きたてがベストかなあ。
冷たくしてほしいの 1
アイスクリームという食べ物は、溶けたらそれはただの甘いクリームだ。
かき氷の場合は、色付きのシロップ。
構成物が同じでも、状態が変われば
それとは別の食べ物になることがある。
（化学は苦手なので細かいところには触れないでおくけどね）
反対に、何かを凍らせて「アイス化」することもよくある。
「冷凍りんご」など。
凍らせただけで、ふだん食べているりんごとは食感、風味までもが違うものになる。
もはやそれはりんごではない。「りんごシャーベット」だ。
食べ物としての本質が変わる出来事なのです。
「アイス化」に適しているのは、
まずある程度水分を含んだもの。
せんべいとかじゃがりことかを凍らせてもあまり変化がないだろう。
あと、やっぱり甘いものがいい。
味噌汁風味のアイスとかちょっと抵抗感。
コンポタ味のアイスとか、あったけどね。あれはまだスイートコーンなのでOKか。
なぜだろう、「しょっぱいアイス」がメジャーではないのは。
おかずはあったかいもの、という意識が
身体に刷り込まれているのかもしれない。
なぜなら
食は、基本的に欲なのだろう。
だって「しょく」に「よく」って入ってるし。
日本語だけじゃないかって？
英語の”eat”。
”want”とちょっとかたちが似ている気がする。
aとtがかぶっているし。
食べたい。
それは、自然でただしい欲だ。
